「うわァー・・・悲惨な点数取っちゃったよ、どーしよコレ、捨てよっかな」
定期テストの罰印の数を数えながら、誰に言うでもなく呟く。
「うわァー・・・ってそんなに酷い点数の持ち主だったんですかィ?そりゃすげェや」
「総悟クン、ケンカ売ってるのかね?・・・ったく、何でいつも寝てるのに
そんなに良い点数取ってんのさ」
「日々の行いが良いんでしょうねェ」
「どこが」
言われたら言い返す。
そんな良い争いをしている内に、先生の解説は終わっていた。
終わると同時にざわつきが酷くなり、
冥々に点数どうだった?とか答えなんだっけ?とか話し始めている。
「あぁー・・・解説終わっちゃったじゃんかー。総悟、答え見せてよ」
「見せなくても、俺が直々に教えてやりましょうかィ?」
「いや、何でお前そんなに偉そうなんだよ。・・・・いいから早く見せてって」
チッ、と舌打ちを一つすると、渋々答案用紙を取り出して手渡す。
何だか悪いことしたかな、と内心思いつつ、受け取る。
と、掴んだ手は空気を切る。
「俺のテスト、高くつきますぜィ?」
不適に笑いながら、総悟はテスト用紙をヒラヒラと玩ぶ。
は呆れながらも、嫌な予感を感じ取っていた。
「・・・代償は?」
嫌な予感なんかしない。
そう自分に問いかけながらも、やはりは冷や汗をかいていた。
「がキスしてくれたら、見せてやりまさァ」
それは、綺麗なほどに爽やかな微笑で。
私の弱みを、全て握られているような錯覚さえ起こしてしまいそうだった。
その時からだろうか。
鈍感な私の歯車は、ゆっくりと回り始めた。
(Cyd : そういうことは、授業中に言わないでクダサイ。)