朝練に行こうとしたら、トリップして。
丁度そこは「銀魂」の世界で。
たまたま出会った土方と沖田に助けてもらった。
そして今、真撰組の屯所に済ませてもらえることになった。
・・・ホントに、お世話になりっぱなしだなぁ
scamper -Act.03
「住ませてもらうんだから、何か恩返しをしなきゃだよねー・・・」
の部屋となる空室へ通された。
沖田に、荷物の整理が終わったら局長室に来いと言われ、急いで支度をする。
・・・と言っても、ほとんど学校のものだけなので然程時間はかからなかったのだが。
「侍女とか、か?出来るとしたら・・・」
局長とやらに頼んでみよう。
そんなことを考えていると、襖の向こうから声が聞こえた。
「すみませーん。案内の山崎という者ですがー」
「あ、ハイ。今行きます!」
立ち上がってスカートの裾を直すと、襖のほうに向かう。
「あ、山崎退と申します。これから局長室にご案内しますね!」
「ハイ。ありがとうございま・・・す?」
「?・・・どうかしましたか?」
「い、イエナニモ!」
好青年。
挨拶もしっかりしてるし、絶対に良い人だと思う。
でもさ、一言だけ。
一言だけ、言っても良いかな?
その手に持っているラケット、何なんですか?
「ココが、局長室になります」
「あ、ありがとうございましたー」
き、聞き逃した・・・ッ
いつの間にか局長室に着いていたので、
山崎の手に持っていたラケットについて聞き逃してしまった。
後で沖田にでも聞こう。気になってしょうがない。
失礼します、と襖を開けると、土方と沖田ともう1人・・・誰かが座っていた。
「おぉ!君がか?事情はトシから聞いたよ」
たぶん局長だと思われる人・・・確か、近藤勇だっけ?・・・が、笑いながら問いかけてくる。
スミマセン、最初ゴリラかと思ってました。
そんなことは置いておいて、どんどんと話は進む。
「大変だったな。元の世界に戻れるまでは、ココでゆっくりするといいさ」
「それなんですが、タダでここに厄介になる訳にもいかないので、
出来れば何かお手伝いでもさせてくれませんか?例えば・・・侍女とか」
そう問うと近藤局長はうーんと悩み始める。
「そうだなァ・・・一応、侍女は募集してるけど・・・
ホントに、ゆっくりしてもらっていいんだが?」
「それだと落ち着かないっていうか・・・ダメですか?」
「・・・そこまで言うなら、上に相談しておくよ」
「ありがとうございます!」
万遍の笑みでそう言うと、周りの温度が上昇した気がした。
うわ、何なんだろう・・・まぁ良いや。
「じゃ、じゃあはもう部屋に戻っていいぞ。今日は疲れただろうし・・・」
「ハイ。では・・・」
一言二言言うと、襖を開けて部屋を後にする。
「オイィー・・・あの子は驚異だなぁ。なぁトシ」
「いや、俺に振らないでくれ」
「だいたい局長にはお妙さんがいるじゃねェですかィ。何を今更・・・」
「いや違う!お妙さんにはないピュアさがあるっていうかなァ?なぁトシ」
「だァから俺に振るんじゃねぇよ!!」
時は、少しずつ回り始める。